肩が挙がらない辛さを解消
時間をかけて全身のバランスを調整することで改善されます。
四十肩・五十肩の対策
急性期と慢性期の違い
発症した年齢によって「四十肩」「五十肩」を使い分ける事が一般的ですが、可動範囲の制限によって区別する見方もあります。ある日突然痛みが出るケースから鈍い痛みが連日続くケースまで大きく2パターンあります。まずは整形外科でレントゲンやMRIなどを撮って肩がどういう状態になっているのかを診てもらって下さい。
■急性期の特徴
急に激痛に襲われるのが急性期です。じっとしていても寝ていても痛みが続く場合があります。あまりに痛みが強くて生活に支障が出るようでしたら整形外科などで痛い止めの薬や注射を打ってもらう方法もあります。
■慢性期の特徴
慢性期になってくると鈍い痛みが続くようになります。腕を動かすと痛いので動かさないようにしてしまいがちですが、ある程度動かしていかないとますます硬くなってしまいます。無理に痛い箇所を揉んだりするのはオススメできませんが、肩と関連があるポイントへの施術も行い、関節の可動域を広げていきます。慢性期を過ぎると痛みが長期間続くこともあります。急に治るというケースもありますが、1年以上続くと諦めがちです。根気よく施術を続けていくことが大切です。
対処法① 深部の筋肉を緩める
肩を動かす際に使われる深部の筋肉(インナーマッスル)を緩めることは大切です。肩のインナーマッスルは「ローテーターカフ」(回旋筋腱板)と呼ばれ、「棘上筋」「棘下筋」「肩甲下筋」「小円筋」という筋肉で構成されています。
急性的な場合はここに炎症が起こってるので直接的に圧を加える事は避けますが、慢性期になってくると硬くなり肩の動きを制限させてきますので、時間をかけてゆっくりと緩めていきます。ただし、痛みが強い場合には他の部位から間接的にアプローチします。1回、2回ですぐに楽になるわけではありませので根気よく取り組むことが大切です。
対処法② 胸の筋肉を緩める
痛みが強くて直接肩の筋肉を弛めることが出来ないような場合には肩に関連したポイントを施術していきます。一つは胸の筋肉です。一般的には「大胸筋」という胸の筋肉がメジャーですが、その内側に「小胸筋」があります。この筋肉は肩の付け根とリンクしていますので大切なポイントと位置付けています。
対処法③ 橈骨の筋肉を緩める
肘から指には二本の骨があります。親指側は「橈骨」、小指側は「尺骨」です。橈骨の上には橈骨筋という筋肉がありますが、四十肩・五十肩の場合はここが硬くなっていることが多く見受けられます。意外な盲点ですが、肩だけでなくこういった部位も施術においては重視しています。
対処法④ 硬膜の緊張を緩める
クレニオセイクラルセラピーでは硬膜の緊張を緩めますが、その際に胸の筋膜も緩めていきます。硬膜の内側には脳脊髄液が流れています。栄養素を運び老廃物を排出させる脳脊髄液は神経の新陳代謝とも深い関係があります。痛みが続くことで神経もストレスを受けていますので身体の中からもバランスを整えていきます。