ギックリ腰は腰を揉んではダメ
ギックリ腰をやってしまった直後は腰を揉むのは危険です。
ギックリ腰の対処法
急性期は安静、痛みが軽減したら施術へ
物を持ちあげた時、あるいはくしゃみをした時など不意の動作によって腰が動かなくなる現象です。欧米では「魔女の一撃」ともいわれるようです。筋肉の損傷や炎症が原因の「急性腰痛症」と整形では呼ばれる事もありますが、一般的にはギックリ腰と言われます。
ギックリ腰になってしまった直後は患部に炎症が起こっています。どの方向に動かしても痛い場合はまず安静にしましょう。2,3日経過すると痛みも軽減されますので、それから施術を受けるのがいいと思われます。
■急性期に筋肉を揉むのはNG
ギックリ腰になった直後は患部に炎症が起こっていますので、この時に患部を無理して揉んだりすると逆効果になる事もありますので注意しましょう。
■急性期に出来る応急処置
やってしまった直後は動きがとれません。まずは痛みがでない姿勢で安静にしましょう。仰向けの姿勢で辛い場合は膝を立てるか、横向きの姿勢は負担が少なくて済みます。腰を揉むのは控えた方がいいですが、腸を時計周りにマッサージしていくと痛みが軽くなることがあります。
対処法① 臀部の筋肉を緩める
痛みが軽減してきたら施術可能です。ただし、腰を押して痛みがまだある場合には他の部位から施術します。まずは臀部です。お尻の筋肉が緩むと腰を触らなくても腰が柔らかくなってきます。一度ギックリ腰をやるとクセになる場合もありますのでそのうち治るだろうと軽く考えずにしっかり施術しましょう。
対処法② 腸を緩める
腰の痛みが残っている場合はうつ伏せになれない事もあります。こういった場合には臀部の筋肉と共に腸も緩めていきます。腰が緩むと腸の活動が活発になることがありますが、逆に腸を緩めることで腰が楽なることもあります。急性期にもこのやり方は効果的ですが、痛みの度合いによって取れる態勢も変わりますので臨機応変に対応します。
対処法③ 太もも裏を緩める
臀部や腸に加えて腰に関連ある部位として太もも裏である「ハムストリングス筋」があります。太ももの裏側ですね。うつ伏せになることが出来れば臀部からハムストリングス筋をじっくりと緩めていきます。場合によってはここだけで30分近くかけることもあります。
対処法④ 股関節の矯正
腰の痛みが軽くなっても矯正は注意しなければなりません。何故なら脳がまだ痛みの感覚を覚えているので腰を捻ることに対する恐怖感を感じるからです。腰の矯正は控えた方がいい場合がありますが、股関節の矯正は可能です。一見関係なさそうに思えますが、股関節を矯正するだけでも回復が早くなるケースはありますので、状況を見て判断いたします。